高血圧と薬物療法(降圧薬)

高血圧と薬物療法(降圧薬)

薬物療法(降圧薬)なにもリスクがない患者では、
コストが安い利尿薬やカルシウム拮抗薬を第一選択とする。

60歳未満ではACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、β遮断薬なども用いられる。

降圧利尿薬は古典的な降圧薬であるが、
低カリウム血症、耐糖能悪化、尿酸値上昇などの副作用にもかかわらず

最近の大規模臨床試験の結果では、
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、
Ca拮抗薬などの新しい世代の降圧薬に劣らない脳卒中、心筋梗塞予防効果が証明されており、
米国では第一選択薬として強く推奨されている。

降圧利尿薬は痛風の患者には使用するべきではない。

糖尿病や腎障害の患者では、
ACE阻害薬またはAII拮抗薬を第一選択とするが、これらの合併症がある場合には、

130/80mmHg未満の一層厳格な降圧が必要とされるために
長時間作用型Ca拮抗薬の併用も不可欠である。

腎障害が高度な場合には
ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬は用いることができない。

心不全の患者では、
ループ利尿薬に加えて、ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の併用が有効である。
最近βブロッカーの少量追加も有効であるとのエビデンスも蓄積されている。

虚血性心疾患の患者では、
従来はβブロッカーが第一選択であったが、
最近はACE阻害薬またはAII拮抗薬や長時間作用型Ca受容体拮抗薬の有用性も証明されている。

とくに冠動脈のれん縮による狭心症合併例では
長時間作用型Ca拮抗薬が有効である。


高齢者高血圧に関して、以前は根拠がないままに
積極的な降圧は必要がないとされていたために

2000年版の日本の高血圧治療ガイドラインでも
高齢者では高めの降圧目標値が設定されてきた。

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posted by Dr.k  at 07:32 | TrackBack(0) | 血液ドロドロの怖い症状

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